中学生の塾の選び方4

はじめに

難関校生として学力の向上を目指す皆さんにとって、学校の成績はもちろんのこと、入試に向けた効果的な学習環境を整えることが非常に重要です。

長年の伝統の中で培われた指導ノウハウを活かし、学力向上と合格を目指す上で、一人ひとりに最適化された授業内容を提供する塾が有用です。

目次

授業内容
授業の工夫
学校の進度に合わせた構成
効率的な問題演習
実力派の講師陣
アルバイト講師の活用と研修
伝統と実績
まとめ

授業内容

授業内容は、生徒の皆さん一人ひとりのニーズに合わせて柔軟に組まれることが大切です。

まず、科目については、国語、数学、英語、理科、社会の主要5教科を中心に置いていることです。

これらの教科は大学入試でも問われる重要科目です。各教科に精通した専任講師が担当し、生徒一人ひとりに適切な指導を行っているかもポイントになります。

塾によっては全ての科目を1人の講師が教えるところもありますが、やはりそれぞれ分担されているほうがきめ細やかな指導がうけられます。

さらに、科目の受講方法で、主要5教科全てを一括して受講するコースと、生徒個人のニーズに合わせて科目を選択するコースの2つの形式があればよりベターです。

5教科全部を学びたい生徒はもちろん、ある特定の教科に重点を置きたい場合は、その教科のみを選んで受講することも可能ならば、より利便性があります。

次に、カリキュラムについてですが、生徒個人の学力レベルに合わせた難易度別のクラス編成を行っていることが大切です。

入塾テストなどが用意されていると、各教科の習熟度を判断し、もっとも適したクラスで学ぶことができます。

基礎が十分でない生徒は、基礎からしっかりと理解を深められるよう、初級クラスから学習がされているかが判断の材料になります。

基礎ができている生徒は、中級や上級クラスに在籍し、より発展的な内容を学習することができるかが大切な観点です。

このように生徒個人に合わせたクラス分けを行うことで、一人ひとりのペースで着実に学習を進めることが可能となります。 

授業の工夫

また、基礎からの理解を深めつつも、授業に関してただ単に時間をかけるのではなく、テンポ良く次の段階に進む工夫も取り入れていることが大切です。

各クラスで一定の単元が終了するたびに、次のステップに進むことができるかどうかの確認テストがあるのも確認してください。

確認テストで一定の点数を超えれば進級でき、そうでない場合は同じ単元を繰り返し学習できるシステムかどうかも確認しましょう。

基礎の徹底と効率の良い学習サイクルによって、理解度を高めつつ、着実に次の段階に進むことができます。

さらに、カリキュラムが学校の授業の進度に合わせた構成となっていることも肝要です。

生徒が学校の授業に遅れることなく対応できるような工夫がされているがポイントです。

塾は様々な中学校から生徒がきます。それぞれの中学の進度はまちまちで、「A中学は、社会で奈良時代をやっているが、B中学は、もう平安時代をやっている」ということも起こります。

このように、進度が違う場合はどのように対応をしているかを確認すると良いでしょう。このとき、納得した答えが得られなければ、その塾は敬遠することも考えられます。

学校の進路に合わせた構成

学校の授業の予習となる授業や、学校の授業の復習となる授業を組み合わせることで、学校の授業をしっかりと理解し、成績を伸ばすことにつながります。

授業で使用する教材にも細かい工夫が必要です。まず、分かりやすい解説を心がけています。

単に文字だけの解説ではなく、ビジュアルなイラストや図解を多用することで、視覚的に理解を助けます。

解説は丁寧で、きちんと順を追ってステップを踏んであるかどうか、生徒一人ひとりがしっかりと理解を深められるよう配慮されていることが大切です。

効率的な問題演習

次に、効率的な問題演習を用意です。同じタイプの問題を反復して演習することで、確実な定着を図ることができます。

また、本番の入試に則したタイムトレーニングも行うことで、実戦力を身につけることが可能です。

そして、当塾で使用する参考書は、これまでに多くの合格実績があり、信頼の置ける専門参考書を採用しているか確認をしましょう。

また、その問題集を使用しているだけでなく、問題集からわかりやすいプリントを作成したり、講師たちが工夫をしているかを見ると良いでしょう。

塾独自の問題集や参考書もあり、入試に的を絞った内容は大きなポイントです。

実力派の講師陣

講師陣も高い質が保たれているかの確認が必要です。質問を持ってくるとすぐに解説をしてくれ、明快なやり方を示せるかどうか。

単に一流大学を出ているだけで、その講師の良い・悪いを決め手にはなりません。

一流大学を出てきた講師は優秀な講師が多いのも事実ですが、知識をもっていることと、教えることは違います。

必ず専属の先生の授業を見学するか、授業に参加するかが大切です。
授業を見学、または参加して、わかりやすいことや面白い、楽しく教えてくれることは必要です。

アルバイト講師の活用と研修

アルバイトの学生講師も活用ですが、塾によって人件費を浮かせるためにアルバイトがメインになっている可能性があります。

そのため、定期的な研修を実施し、アルバイト講師の指導力の向上に努めているかどうかを確かめましょう。

アルバイト講師の良い点は、生徒と年が近く、いわゆる「兄貴分」になって熱心に生徒の指導に当たってくれる点です。

また、研修を受けて、教え方のうまいアルバイト講師がいるものです。このような講師がいるかどうかも、授業参観をして確かめてみることも大切です。

伝統と実績

塾の長年の歴史と伝統も選ぶ基準です。
創立以来、数多くの生徒を難関校へと合格へと導いてきた実績がある場合は、長年の実績から得られた確かな指導ノウハウが、現在の授業内容や方針に活かされています。

受験に向けた学習では、ただ知識を詰め込むだけでは不十分です。

難関校合格に向けて体系的に学習を行い、本番での実戦力を養う必要があります。そうした大切なポイントを長い歴史の中で体得し、授業に反映していることが大切です。

まとめ

以上のように、授業内容は科目選択から教材、さらには講師陣までの全ての面において、生徒一人ひとりのニーズに合わせて柔軟に組まれていることがが大切です。

加えて、長年の伝統と実績から得られた確かなノウハウを存分に活かしています。専門性の高い講師陣による指導と、質の高​​​​​​​​​​​​​​​​い授業が行われいること。

さらに生徒一人ひとりを大切にしているかがポイントになります。

ターボん について

ターボん 博士(教育学) 35年以上、教育界に携わってきました。高校進学、大学進学の指導に関しても、さまざまな経験をしてきました。
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